人気ブログランキング | 話題のタグを見る
植物は緑色が嫌い?
植物は緑色が嫌い?_e0195168_28504.jpg

秋になると
赤くなる葉と黄色くなる葉があって
その理由はこういうことらしいです。
アントシアニンって色素は紅葉だけではなくて
いろんな植物に含まれています。
イチゴにナスにシソにブルーベリーにブドウなどなど。
おもしろいのは赤だけじゃないってところ。
アジサイの色もアントシアニン。
アントシアニンはアルカリ性だと青く酸性だと赤になる。
生えている土が酸性だと赤いアジサイになるわけです。
ちょっと前に話題になった
サントリーが作った青いバラも、このアントシアニンだそうです。
と、化学的な理由は分かるけれど
そもそもなんの為に赤くなるのか。
だいぶ前に生物学の本で読んだのは、
健康で免疫力の強い木ほど枯葉が赤くなるから
アブラムシに寄生されにくくなるという話。
実際、アブラムシには色の好みがあって
赤い葉っぱを避ける傾向にあるという学説だったと思います。
花に赤が多いのは、受粉してもらう虫の目につくように
葉の反対色が増えたんだと思うし
実が赤いのも、熟した実を鳥やほ乳類の目につきやすくして、
運んでもらうためだと思うんだけど
そもそも葉っぱが緑な理由も諸説あってよく分からないようです。
黒い葉っぱの方が光を効率的に吸収できそうなものだけど
植物はなぜか三原色のうち、緑色だけを反射して
つまり緑色だけを避けて生きてきたのです。
もしかしたら植物は緑色が嫌いなのかもしれません。
だから栄養を無駄使いしないために
本体から切り離された葉っぱは
あきらめて赤や黄色になって行くと考えると
秋は切ないなあ。
by haniwasoichi | 2009-12-01 02:11 | 植物
<< つめがきになる パンダハムスター >>